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は行


はえ
(2004年6月14日)
はなみち
(2004年8月31日)
はなむけ
(2004年7月27日)
ひいき
(2004年7月21日)
ひこばえ
(2004年4月サンプル)
ひとあい
(2004年7月28日)
ひとしお
(2004年8月18日)
ふういん
(2004年6月28日)
ふやじょう
(2004年6月30日)
ふるまいみず
(2004年7月29日)
べにさしゆび
(2004年5月27日)

                『南風』(はえ) 

 ☆------------南から吹いてくる風(夏の季節風)------------



 
“みなみかぜ”、“なんぷう”、“みなみ”・・・いろいろな読み方ができる
 言葉ですね。
 
 “はえ”というのは、主に西日本に伝わる言い方だそうです。
 
 
 
 梅雨入りの頃に吹く風は、『黒南風』(くろはえ)、梅雨の終わり頃に吹く風
 は、『白南風』(しらはえ)。
 
 
 黒い風・・・、何とも言えませんが、色のついた風も、いろいろありますね。
 
 
 『緑風』(りょくふう)といえば、青葉の上を吹き渡っていく、さわやかな風。
 『青嵐』(あおあらし・せいらん)といえば、青葉の頃に吹く、やや強い風。
 
 
 『色なき風』もあります。
 風の吹く様子は見えないけど、たしかに秋の気配がするような時に使う言葉。
 
 ということは、普段の風は、色があるんですね。
 
 
 さて、今日の風は、あなたにとって、何色ですか?

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                『花道』(はなみち) 

 ☆------------1.注目が集まる華やかな場面 2.引き際------------



 
みなさんは、『花道』というと、お芝居と相撲、どちらを連想しますか?
 
 
 お芝居の方の『花道』は、役者に「花」=ご祝儀を渡す場所として、江戸時代
 に作られたものだそうですね。
 
 やがて、演出のひとつとして、歌舞伎には、欠かせないものになりました。
 
 
 
 相撲の場合は、節会(せちえ)相撲という宮廷行事で、東方の力士は葵の花、
 西方の力士は夕顔の花を髪にかざして登場したということから、花道と呼ばれ
 るようになったそうです。
 
 
 
 どちらも、入退場に利用されるところから、もっとも注目される華やかな場面
 や、引退の場面など、人生になぞらえて使われますね。
 
 
 
 『花道』の役者や、力士を見ると、ワクワクします。
 
 でも、観客以上に、ワクワクしているのは、本人なのでしょうね。
 
 
 
 みなさんは、もちろん、自分の人生の主役。
 
 それぞれの花道を、胸を張って歩きたいですね。

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                 『餞』(はなむけ) 

 ☆----------旅立ちや門出に際してに贈る、言葉や金品など----------



 
昔は、旅立つ人の乗った馬の鼻を、行き先へと向けて見送ったという習慣が、
 あったそうです。
 
 そこから、“馬の鼻向け”という言葉ができました。
 
 『餞』とは、「鼻向け」だったわけですね。
 
 
 
 旅立つ者には、少なからず、不安があるもの。
 まして、当時の旅は、危険がつきものです。
 
 旅立とうと決心したものの、気持ちがひるむことも、多かったでしょう。
 
 
 そんな時、馬の鼻を行き先に向ける・・・つまり、背中を押してあげることが、
 何よりの思いやりだったわけですね。
 
 
 
 今、これを読んでいるあなたが、もし、夢や目標に向かって、進んでいこうと
 しているのなら、心から、応援したいと思います。
 
 あなたが、決心をしたこと、そして、それをやろうとしていること自体が
 すばらしいことだと思います。
 
 
 迷わず、その方向を、まっすぐ見つめてくださいね。

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                『贔屓』(ひいき) 

 ☆----------目をかけて引き立てること、後援者----------



 
ご存知でしたか?
 
 『贔屓』って、架空の動物なんですよ。しかも、龍の子供です。
 
 
 龍には、9匹の子供がいましたが、どれも、龍にはなれませんでした。
 
 中でも、『贔屓』は、顔は龍で、体は亀。
 
 重たいものを背負うことを、好んだそうです。
 
 
 記念碑などの台座に彫られるようになり、やがて、力を込めて踏ん張るとか、
 支えるという意味になりました。
 
 
 もともと、「ひき」と読まれていたので、「引き」と重なったのでしょうね。
 
 
 ご覧になるとわかりますが、重たい石碑を支えているのですから、『贔屓』も
 相当、大変そうです。
 
 重いものを背負うのが好きでやっているのですから、いいようなものの、
 生半可な気持ちだと、「贔屓の引き倒し」になることは、目に見えていますね。

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                『蘖』(ひこばえ) 

 ☆---------樹木の切り株や根元から新芽が出てくること---------



 “ひこ”とは、曾孫(ひまご)のことです。

 太い幹や切り株から、曾孫のようにかわいい新芽が出ているのを見つけると、
 思わず微笑んでしまいますね。


 ちなみに、俳句では、春の季語です。
 「ひこばえす」とか、「ひこばえて」などとも使われます。

 漢字は難しいけど、語感はとてもやわらかですね。


 さあ、ひこばえをみつけに、外へ出ましょうか?

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                 『人間』(ひとあい) 

 ☆--------------人づきあい、人に対する愛想--------------



 
「人愛」とも書きますが、古典では、『人間』と書いて用いられることの方が、
 多いようです。
 
 
 そう、「にんげん」ですよね。
 
 
 実は、この字は、他にも読み方があります。
 
 
 「じんかん」と読めば、仏教用語で、人の住む世界、現世のこと。
 
 「ひとま」と読めば、人のいない時。
 
 
 どれも、人と人との関係を表しています。
 
 
 
 人は一人では生きていけない・・・。
 
 だから、人との関わり方が、人間そのものなんですね。
 
 
 
 何と言っても、人間関係が、一番自分を磨いてくれるもの。
 
 
 『人間』=「人愛」(ひとあい)というやさしい響きの言葉とともに、人と
 接してみるのもいいかもしれませんね。

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                『一入』(ひとしお) 

 ☆-------------------いっそう、一段と-------------------



 
もともとは、染色の時に、染料に一度浸すことです。
 
 
 藍染めには、「一入染め」という言葉もあって、その色は、「瓶覗き」
 (かめのぞき)と言うそうです。
 
 瓶を覗いただけの間に、染め上がった色という意味でしょうね。
 
 
 そして、染料に浸す毎に、色は濃く、深くなっていきます。
 
 水色→水浅葱(みずあさぎ)→浅葱(あさぎ)→薄縹(うすはなだ)→
 浅縹(あさはなだ)→納戸(なんど)→藍→紺→かち色→濃紺
 
 
 
 人の感情に置きかえて使われる時も、“喜びも一入”とか“一入身にしみる”
 などのように、しっぽりと、心全体が染まってしまうような感情の時に、
 使われますね。
 
 
 人の心も、喜び、悲しみ、恋しさや苦しさに染め上げられるたびに、深みを
 増していくのでしょうか。
 
 
 混ざり気のない純粋な色もきれいですが、何度も染め上げられた、深い深い
 濃紺の色には、吸い込まれるような、奥深い魅力を感じます。

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               『風韻』(ふういん) 

 ☆----------------雅な趣のあること----------------



 
風流、風雅、風趣、雅趣、雅致、情趣、興趣、気韻・・・
 
 
 同じような言葉が、たくさんありますね。
 
 
 辞書で『風韻』をひくと、「風雅」と載っていますし、「風雅」をひくと、
 「風流」という具合に、いったいどこが違うの?と、言いたくなります。
 
 
 これらの微妙な違いを、明確に区別していた時代があったのでしょうか。
 
 
 それとも、時代の感性が移り変わっていく中で、言葉も、微妙に変わって
 いったのでしょうか。
 
 
 
 用法としての違いはありますね。
 
 はじめのふたつは、“風流な庭”、“風雅な雰囲気”など、形容詞としても
 使われますが、ほかは、“〜がある”、“〜あふれる”、“〜に富んだ”など
 と使われます。
 
 
 
 いずれにせよ、日本人が、このような風情に、いかにこだわってきたかの、
 あらわれかもしれませんね。

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               『不夜城』(ふやじょう) 

 ☆-----------夜でも昼のように明るいにぎやかな場所-------------



 
この『不夜城』、実在したんですね。
 
 中国の漢の時代、現代の山東省の地に、夜、太陽が昇ったのだそうです。
 
 そこで、その地は、「不夜県」と名付けられ、その地にあった城も、
 『不夜城』と呼ばれるようになった・・・ということです。
 
 夜の太陽の正体は、オーロラだとか、新星だとか、まだ謎のままのようです。
 
 
 
 人工の力は、昼を夜に変えることも、実現してしまいました。
 
 
 日本では、歓楽街を指して、使われることが多かったこの言葉。
 
 24時間営業の店も珍しくなくなった今では、どこにでもあるようになりました
 ね。

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               『振舞水』(ふるまいみず) 

 ☆---------------暑い時に、通行人にふるまう水-------------



 
毎日暑いですね。
 
 喫茶店などに入って、冷たいお水が出てくると、ほっとしますね。
 
 これも現代版『振舞水』かもしれません。
 
 
 暑さの中、道行く見知らぬ人を思いやって、大切な水をふるまう・・・。
 
 こんな風習を、当たり前のように受け継いでいると思えば、とっても素敵な
 ことですね。
 
 
 
 ところで、「振る舞う」という言葉ですが、、現代でも、“行動する”と
 “もてなす”、両方の意味で、使われますよね。
 
 
 はじめは、単に“行動する”という意味でした。
 
 それが、いつしか、“誰かのために行動する”時にも、「振る舞う」と言う
 ようになったのです。
 
 
 
 7月20日号でも書きましたが、『しあわせ』という言葉は、もともと、単なる
 “めぐりあわせ”という意味でした。
 
 それが、いつか、よいめぐり合わせだけを、『しあわせ』と言うようになった
 のですね。
 
 
 この『振る舞う』という言葉も、どちらかに変化していくのでしょうか。
 
 
 どちらに変わっていくかは、これからの私たち、これからの日本人が、どう
 考えて行動するかに、関わってくるのかもしれませんね。

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              『紅差し指』(べにさしゆび) 

 ☆-------------------薬指の別名-----------------



 口紅を、薬指にとり、唇にそっとつける・・・
 
 ハッとするほど、色っぽい言葉ですね。
 
 
 薬指で口紅をつける習慣がなくなってしまった現在、死語になっていくので
 しょうか。
 
 
 
 この指は、とりたてて使われることのない指なので、清潔であることから、
 薬を塗るのに使われました。
 
 そこから、「薬指」と呼ばれるようになったのだそうです。
 
 
 
 存在感が薄くて、思うように動かしづらい指です。
 
 でも、子供たちからは、「おねえさんゆび」と呼ばれ、エンゲージリングを
 はめるための、とっておきの指・・・。
 
 
 不思議な魅力を持つ指ですね。

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