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な行


なでしこ
(2004年9月2日)
なみだぐも
(2004年5月20日)
にせのちぎり
(2004年5月31日)
にわたずみ
(2004年6月31日)

               『撫子』(なでしこ)   

 ☆---------夏から秋にかけて咲くナデシコ科の多年草----------


 「万葉集」で、
 
 “秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 
  七種(ななくさ)の花
  萩が花 尾花 葛花(くずはな) 撫子の花 
  女郎花(おみなえし)また 藤袴(ふじばかま) 朝顔の花”
 
  (山上憶良)
 
 と詠まれ、秋の七草の一つに数えられます。
 
 
 
 『撫子』の語源は、撫で撫でして、いつくしみ、かわいがる子。
 
 それほど、かわいい花ということですね。
 
 確かに、淡いピンクの色合い、細い茎、花びらの切れ込みがそよぐ様子など、
 本当にかわいいですね。
 
 
 
 「大和撫子」(やまとなでしこ)といえば、日本女性のこと。
 
 でも最近、使われなくなりましたね。
 どうしてでしょう。
 
 
 思わず、いつくしみたくなるほど、可憐な『撫子』の花。
 あどけなく咲いている『撫子』を見ると、
 
 「ちょっと、肩肘はりすぎたかな・・・」
 
 そんな思いがよぎります。
 
 ちょっと、ここらで、力を抜いてみても、いいのかもしれませんね。
 
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            『なみだ雲』(なみだぐも)   

 ☆--------------涙ぐむ前の状態---------------


 
たいていの辞書には載っていない言葉です。
 
 
 私が初めてこの言葉に出会ったのは、松任谷由実の「帰愁」という
 曲でした。
 
 
 ララララララ はじめてあなたと どこで逢い
 ララララララ いつからあなたと愛し合い
 ララララララ 渇いた瞳が離れない
 それから なみだ雲ばかり
 
 
 その後、時々、詩などで使われているのを見かけます。
 
 
 「涙で目が曇る」とか「目頭が熱くなる」という表現はありますが、涙ぐむ前
 の状態を表す、美しい言葉だと思います。
 
 
 
 同じ意味で、最近よく使われる言葉に、「うるうる」がありますね。
 
 何と、鎌倉時代にも使われていた、古語なんだそうですよ。
 
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            『ニ世の契り』(にせのちぎり)

 ☆----------------夫婦の縁のこと---------------


 
ニ世を、「にせい」と読めば、二代目のこと、「にせ」と読めば、現世と来世
 のことです。
 
 
 江戸時代は、
 
 “親子は一世、夫婦は二世、主従は三世”
 
 と信じられていました。
 
 
 心中も、来世で、一緒になれると信じればこそのことだったのでしょうね。
 
 
 
 でも、この価値観、いかがですか?
 
 
 親子が、一世。
 つまり、この世限りのもの・・・というのは、ともかくとして。
 
 主従は、三世。
 前世、現世、来世と、3回生まれ変わるまで、続くのだそうですよ。
 
 
 今、ぞっとした方、いらっしゃるんじゃないですか?
 
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                 『潦』(にわたずみ)

 ☆-----------雨が降って出来る水たまりや流れのこと-----------


 
あまり、なじみのない言葉ですが、雰囲気のある、美しい言葉だと思います。
 
 
 「流れる」に掛かる、枕詞としても使われました。
 
 
 よく似た言葉に、『俄か川』というのもあります。
 
 こちらの方が、意味は通じやすいですが、雨が降ってできた、小さな流れを
 表現するなら、『潦』でしょうね。
 
 
 どちらにしても、土のある場所でないと、これらの言葉は生きてきませんね。
 
 
 
 外出の時には、わずらわしいと思う、『潦』も、長雨や大雨の時ならではの、
 情景です。
 
 
 雨が上がれば、やがては消えてしまう・・・。
 
 ちょっと、心の傷跡にも似ています・・・。
 
 (すっかり跡形がなくなってしまわないところも・・・)
 
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